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脊椎圧迫骨折の治療経過について!!
2021/04/16
麻痺・しびれ・拘縮,慢性疾患,腰痛症,脊柱管狭窄症,骨折後・捻挫
 神戸すみれ治療院の武智将悟です。



今日は脊椎圧迫骨折後の鍼灸リハビリマッサージの治療についてです。

年齢と共に聞かれる事が多い脊椎圧迫骨折について、

外傷などにより背骨がグシャと押し潰されてしまう骨折の仕方です。

転倒により尻餅をついた等でよく起きています。

年齢と共に骨密度の低下も一つ原因になってきます。

今回は胸椎12、腰椎1番の圧迫骨折された方に対しての

治療について触れたいと思います。2020年2月に転倒され受傷、

その後、保存療法にて3ヶ月程安静にされたがまだ疼痛が残っている状態、

体位変換や車椅子への移乗が介助無しでは行ないにくい状態との事で

2020年8月より治療を開始しました。まず、腰背部の筋緊張が強くなっている

点に対して鍼灸治療にて深部の筋緊張を緩和させていきました。

鍼灸での良い点としてはマッサージではほぐし難い深部の筋肉の緊張感に対して

鍼を刺入して直接アプローチが出来る点です。

週2回での施術を1か月程行ない腰背部の疼痛や筋緊張は少しずつ緩和されていきました。

疼痛が緩和されてきたことでベッド上での体位変換が行ないやすい

状態になってきました。

少しずつ疼痛が緩和されてきた所で下肢、体幹部の筋力の強化を行なっていく事も

目標に入れながら座位保持訓練、補助しながらの立位訓練、足踏み等を腰下肢の治療

に加えていきました。

運動開始時には恐怖感、自重を保持する事も不安定な面や下肢、

体幹部の筋力が弱く震えるなどの状態が診られていましたが

1か月程経過した際には下肢、体幹部の筋力も強化されてきた事で

少しずつ自信も出てこられた様子でした。

車椅子への移乗も安定感が出てきており、調子が上がってきた事で、

自分で歩いてトイレまで行きたいとの新たな目標を持つことが出来る様に

なってきました。現在は補助しながらトイレまで10メートル程の距離の

歩行を行なう事が出来る様になっています。

ただ、日により体調や精神的にしんどい時も出る事が有るので

日により治療の強度や運動強度を調整しながら行なっています。

今後は歩行器などを用いながら自力で行きたいと

新たな目標を持つことが出来ていますが現状では転倒の危険性がまだまだある為、

一人では無理して動かないでねと声掛けをさせて頂いています。

在も腰背部の疼痛は出る事も有りますが、運動を行なえる状況が維持できています。

圧迫骨折後などで疼痛が継続している、以前の様に戻りたいなど

ご要望は神戸すみれ治療院、武智まで!!